果物はビタミンや食物繊維など、体に必要な栄養素が多く含まれているので、たくさん食べるように推奨されています。また、甘くておいしいため、好んで食べる人は多いと思います。しかし、おいしいからといって果物を過剰に摂取した場合、身体には色々な良くない影響を及ぼします。最近の果物には、糖質が多く、糖質を取り過ぎると血糖値が上昇しやすくなり、血管の炎症や動脈硬化などが起きやすくなってしまいます。体内に糖質が送られると、肝臓がそれを処理する役目を果たすのですが、果物の場合はより肝臓に負担をかけやすいと言われています。また、果物とパンという組み合わせのように、炭水化物と同時に摂取した場合、血糖値を急激に上昇させてしまう要因にもなります。
ただ、果物の中には糖質だけではなくビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているものも多いため、適量であれば、摂取しても良いと思います。例えば、リンゴの場合は半分程度、バナナは1本分、イチゴは5~8粒、ミカンは1個が目安です。血糖値が上がりやすい食事をしている場合に気を付けたい病気の一つが糖尿病ですが、血糖値の上昇を抑えたい場合は、80kcal程度に抑えるのを目標にすると良いと思います。ただし、缶詰などの加工された果物は添加物や糖分が多く含まれているものが多いため、ダイエットなどの際に甘いものを食べたいと思った場合は生の果物の方がお勧めです。
日本人は、果物の摂取量が少ないというデータもあるそうですが、食べ過ぎると糖質量が気になります。特に、品種改良などで、種が無くなったり、甘さがグッと高くなり、スッパイ果物が無くなっています。確かに、ビタミンやミネラルなどの栄養素も一緒に摂取できるため、ケーキやお菓子よりは、健康的といえますが、やはりたくさん食べるのは良くないです。果物だから大丈夫という妄信は、辞めてくださいね。
by 珍香鈴
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