アングロサクソン等の欧米人とアジア人との体型の大きな違いは、欧米人は身長が高いこともあり、それを支える背中の筋肉と合わせて、腹筋と腰周りの筋肉が発達している事が上げられます。特に、後側の筋肉が発達してるのが特徴で、肩幅が広く、胸を張った緩やかに反り返った印象になります。逆に、アジア人は、身長も低いためか、前側の筋肉を使いやすい傾向にあり、肩が前にきて猫背になり易くなります。
　また、欧米人の脚が、スラリとして見える理由の一つとして、歩く際に体幹の筋肉を使って足を引き上げているので、下半身の使いすぎを防ぐことになっています。これに対して、日本人はこの脚を引き上げる筋肉をあまり使わないので、お腹が下がり下半身に負担をかける歩き方になるので、脚も太く、短くなってしまいます。更に、欧米人は、アジア人と骨盤の位置、角度も違い、歩く時もしっかりとヒップを使った歩き方になり易いので、ヒップアップしています。その理由は、欧米人は、太腿のハムストリング（裏側）の筋肉もよく使い、発達しているので、必然的に骨盤は適度に前傾してお尻の位置が高くなり、お尻も使い易くなります。
　日本人の歩き方は、ハムストリングをほとんど使わない歩き方なので、この筋肉の働きが低下し、骨盤が後ろに傾くことなるために、ヒップが下がりやすく、全体的にフラットな印象になってしまうのです。つまり、欧米人ようなお尻やスラリとした脚を獲得しようと思うなら、それに近づくような歩き方やトレーニングで鍛えれば良いって事ですね。間違った鍛え方や、身体の前ばかり鍛えてもスタイルは良くならないという事です。人の身体の構造上、重要なのは前より、後ろの筋肉なんです。
　世界で通用するスーパーモデルは、ただ背が高く、細いだけではなく、美しく見えるメリハリのあるボディをしっかりとした筋肉が支えているからです。仕事とは言え、日頃から涙ぐましいトレーニングをして鍛えているはずです！
by　羅茂棲

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