今回は動物の進化に伴う体の変化と、お尻の重要性について進めさせていこうと思います。ヒトは、ゴリラ、チンパンジー、オラウータンなどの類人猿と共通の祖先から枝分かれして、長い時間をかけて少しずつ現在の姿へと進化していったと言われています。その類人猿のなかでも、ヒトと他の動物とで大きく変化していった点の一つが、四足歩行から二足歩行へと移行した点です。では、体のどの部分が変化したことで直立二足歩行を可能にしたのでしょうか?
我々の日常生活の基本的な動作に座る・立つ・歩くなどのがありますが、その動作には、お尻の筋肉である『殿筋』の活動が必須になります。この『殿筋』の発達こそが、人間の直立二足歩行を可能にしました!余談ですが、ゴリラの握力は人間の約10倍あり推定400〜500㎏と言われていて、チンパンジーですら、250㎏を優に超える握力があるようです。そんな強靭な筋力を持つゴリラやチンパンジーよりも人間の『お尻』の筋肉は、彼らより勝るようです。
お尻は大きく大・中・小殿筋にわけられます。知らない人も多いかもしれませんが、体の中の単一の筋肉で、最も大きい容量を持つのが『大殿筋』です。大殿筋の役割は、骨盤を直立にして、身体を支えるだけでなく、上半身と下半身の動きをつなぐので、歩行の際に大切な筋肉になります。中・小殿筋は大殿筋の深層にあり歩く際に体がぶれないように左右のバランスを確保しています。また、直立時には骨盤を支え、片脚加重の際には骨盤の安定化をはかります。
この重要な『お尻』の筋肉は、人間の体の中でも最大級の関節である「股関節」に付着しています。お尻の筋肉の働きが弱くなれば歩行時に体がふらついてしまったり、骨盤が不安定な状態でバランスを取ろうとして背中や膝が曲がっていきます。背中が曲がることで腰痛にもなりやすくなります。
このようにお尻は人間の動作において大きな役割を果たします。頭の片隅にお尻の働きの情報を入れて運動を行ってみてはいただくと、引き締まった格好良いお尻が獲得できますよ!!
by COMO
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