治療等において、民間療法を選ぶのは、薬や手術で効果が得られなかったり、「西洋医学に頼りたくない」と考える患者さんが選択するケースが多いようです。
実際に民間療法を病院やクリニックでの治療に取り入れている医師も多いようですが、総合内科専門医で民間療法の現状に詳しい専門家は、「民間療法は玉石混淆です。効果が医学的に証明されているものを正しい目的で治療に用いるのはいいが、エビデンスがない療法はかえって病状を悪化させる危険がある」と言っています。
例えば、ビタミンC点滴は、大量に摂取することで「がん治療に効果がある」と言われていますが、ビタミンCは水溶性なので、大量に摂取しても尿中に排出されるのは、点滴でも口からでも違いはありません。ちなみに、風邪についても予防や症状緩和につながるという確実な証拠は見つかっていません。
また、食事を断ったり、減らしたりして消化器の活動を抑えることにより、体内の毒素を排出(デトックス)して便秘の解消やアレルギーの改善をはかる断食は、高脂血症や高血圧、高尿酸血症などメタボ関連の疾患に効果があると言われていますが、栄養不足などのリスクも伴うので注意が必要なようです。
他の人が、効果があっても、ご自身に当てはまるとは限りません。特に、現在苦しみを抱えてる方には、「藁をもすがる」思いで飛びつきたくなると思いますが、できるだけ慎重に取り組んでいただくことが、根本的な解決に繋がると思います。 by グランブラー クリックお願いします。