「年齢を重ねる毎に下腹が出てくる。」、「腹筋運動はしているのに下腹がぽっこり出ている。」等を感じている方も少なくないと思います。これらの悩みは「骨盤底筋群」に原因があるかもしれません。
骨盤底筋群とは、名前の通り骨盤の底にあるいくつかの筋肉のことで、膀胱、子宮、直腸などの臓器を骨盤の1番底で支えています。この働きが悪くなる事で、支えているはずの臓器と共に垂れ下がり下腹部に集中して出っ張ってきますが、ひどい場合には肛門から直腸が飛び出す「直腸脱」や膣から子宮が飛び出す「子宮脱」と言われる症状にまで発展する場合もあります。
また、骨盤底筋群には、便意や尿意があると緩み排泄のコントロールも担っています。つまり骨盤底筋群の働きが悪くなり、緩む事で排泄のコントロールが出来なくなり、頻尿、尿漏れ、ならびに膀胱炎、尿道炎などの疾患にまで繋がる場合もあります。
骨盤底筋群の働きが弱くなる原因としては、
妊娠・出産で骨盤底筋群が伸びる、更年期以降、女性ホルモンが減少し骨盤底筋群自体が衰えるなど、女性特有の事情があります。しかし、それだけでなく「生活習慣や普段の姿勢(骨盤の傾き)が、骨盤底筋群のゆるみを招いている」ことも多いのです。普段から頻繁にトイレに行くと膀胱が膨らまず、おしっこを溜めることが出来なくなり骨盤底筋群も緩みやすくなり、働きが低下するのは必然です。
また「横隔膜」は骨盤底筋群と拮抗作用があるため、普段から呼吸が浅くなり横隔膜が動かなくなる事で、働きは悪くなります。他にも太ももの内側にある「内転筋」は骨盤底筋群と共同して働くため、内転筋が弱くなると必然的に骨盤底筋群の働きも悪くなります。なので、これらの筋肉の活動を高める。普段の姿勢や生活習慣を変える事で、骨盤底筋群の働きを高め、「ぽっこりお腹、尿漏れ」等にお別れできるかも知れませんね。
by コオロギ
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