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コロナ禍の声の悩み

 声が小さくてよく聞き返される、声がかすれるなど、コロナ禍ではこのような悩みを抱えている人は意外と多いようです。声を出す「発声」とは、肺から出された空気が喉の中にある声帯で振動し、その後「喉・口・鼻の空間」に響いて声になります。その声に舌・唇・歯などで変化を加えて言葉になります。「発声」というと、声帯や喉ばかりを気にする方が多いのですが、ここに挙げた部位だけではありません。例えば、顔にある表情筋なども関わります。モゴモゴ話す方は、口の中だけで話し、声の振動ががほとんど外に出ていかないため、相手に声が届きません。これは普段から口元の筋肉を使っておらず、口元の筋肉の動きがよくないため、発音に必要な口の形をつくれないせいです。特にマスク生活で筋肉が硬くなり動かそうと思ってもうまく動かすことができていない可能性があります。
 また「大きな声」と「響く声」は別物です。小さな声でも、呼吸が生み出す「響き」があれば、声は空気を振動させ、しっかり届きます。声を届けたいのなら、大きな声を出そうとするのではなく、弦楽器の様に音を響かせることが大切です。そのために人間の体の中には音が反響して共鳴し響かせる、共鳴部が主に3つあります。
咽頭腔→声帯がある周辺
口腔→口の中
鼻腔→鼻の中
いずれも「腔」という漢字を書くとおり、この部分が十分に開いて空間があることが、共鳴を起こし声が響く大前提になります。
 これが猫背のような姿勢になっていると、自然と口頭腔から咽頭腔の形が湾曲し、不自然な形になっています。不自然な共鳴腔に声音を響かせると、どうしても、声も出難く、濁りも生じてしまいます。
 マスク生活+自粛生活で身体の本来の機能を落としてしまっている可能性があります。1人でいるときに口を大きく動かして歌を歌うなど、またリモートワークで座る時間が増えると、姿勢の崩れに繋がるので、普段から運動習慣を付けることが大切になります。
by コオロギ
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