コーヒーで様々ながんリスクが減るという研究報告があります。これはコーヒーに含まれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が持つ抗酸化作用によるものだと考えられます。2017年に発表されたある論文では、非喫煙者対象ですが、1日2杯のコーヒーを飲むことで、大腸がん、肝臓がん、乳がん、食道がんのリスクを減らすことができたと発表されています。
クロロゲン酸とは、コーヒーに含まれているポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、植物が光合成を行う際に作り出す抗酸化物質のことで、お茶のカテキンや赤ワインのアントシアニンなどもポリフェノールです。5000種類以上のポリフェノールが存在します。コーヒーと言えばカフェインですが、実際にはクロロゲン酸の方が含まれる割合は多いのです。
ダイエット効果
クロロゲン酸には糖質を分解する酵素を阻害する働きがあります。糖質の吸収を緩やかにし、余分な脂肪の溜め込まないようにします。 また、脂肪燃焼を促進する効果も確認されています。
糖尿病予防効果
クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑える働きがあり、インスリンの分泌を抑えるので、食後にはブラックコーヒーがおススメです。
老化防止効果
抗酸化作用の働きで、体内の活性酸素を取り除き、シミやシワなどの老化を防ぎます。
デメリット
メリットでもあるのですが、胃の働きを活発にさせることです。胃液の分泌が活性化されるため、空腹時にコーヒーを飲むと、胃が荒れて胃もたれなどを起こし、胃潰瘍の原因になることがあります。空腹時に飲むときは注意しましょう。
コーヒーを飲めば、がん予防できるという訳ではありません。「がん予防のために」と特定の食品を摂ったとしても、生活環境から受ける影響は大きく、がんになるかどうかは一つの食品だけで決まるものではありません。多様な食品、飲料を適量に楽しんで、規則正しい生活を心がけましょう。
by chirune
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