セルライトとは、お腹、太もも、お尻の付け根などによく見られて、肌表面の凹凸がオレンジの皮に似ていることから英語では「オレンジピールスキン」と呼ばれていて、日本人女性の80%以上にあると言われています。2~3年かけてじっくりと肌表面に凹凸として現れてくるということは、あまり知られていません。つまり、今、お肌に凸凹がなくても、着々と「セルライト予備軍」が作られているのです。
セルライトは、肌のすぐ下で作られていて、肌組織の表皮(厚さ0.2~0.3mm)、真皮(厚さ1.8~2.0mm)の下、皮下組織にある脂肪細胞がベースとなっています。脂肪細胞を取り囲む毛細血管や毛細リンパ管などの循環機能が悪化すると、徐々に血管やリンパ管から溢れでた不要なものを脂肪細胞は引き寄せ、大きくなっていきます。更にその肥大化したモノ同士がお互いに結びつき、 表皮、真皮を押し上げ、肌表面に凸凹として現れ出てくるのです。
そもそも、脂肪細胞は身体を構成する細胞のひとつで、身体の熱放散を防ぎ、免疫機能にも大きく関係する、身体にとって必要不可欠な存在です。しかし、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣が原因で、余分なエネルギーが蓄積され脂肪細胞は肥大化していきます。そして、肥大しすぎた脂肪細胞は、身体の循環を低下させ、更に脂肪細胞が肥大するという、負のスパイラルに陥ってしまいます。
このようにセルライトは、身体の循環が悪い状態で放っておくと大きく広がっていきます。美肌、健康のためにも日頃から身体の循環機能を低下させないよう、規則正しい生活リズム、バランスの取れた食生活、定期的に適度な運動を心掛け、代謝を低下させてしまわないように、気を付けましょう。
by chirune
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