厚生労働省は、タンパク質の摂取量を、男性は60g、女性は50gを推奨しています。しかし、食品基準の国際機関では、男性で1日50gを推奨しています。つまり、日本人のタンパク質摂取量は、不足どころか、むしろ多いので、腎臓に負担がかかり、慢性腎臓病が増えています。
『国民健康・栄養調査』によれば、現在の日本人のタンパク質摂取量は男性で71.4gで、国際基準より多いのです。筋力不足から寝たきりになる老人が多いために、タンパク質を多く取ることを勧めてますが、多すぎるタンパク質のせいで腎臓病が増えています。タンパク質を極端に減らすのではなく、あくまで国際基準に沿って、サプリメントや食事からのタンパク質摂取量を減らすことで腎臓の負担を減らすように努めるべきです。
高齢化が進み、医療費は現役世代の大きな負担となっています。日本の年間医療費は、約50兆円、介護保険料は約15兆円近くかかっていますが、これは20年前の約2.5倍以上になります。透析患者には年間500万円以上の医療費がかかりますが、健康保険により患者の負担は毎月1万円ほどです。医療費の上昇を止めるには、透析のように莫大な医療費が必要になる治療を減減らさなければなりません。現在の慢性腎臓病の患者数は、約1500万人で透析患者は、約35万人に上ると言われています。
腎臓のトラブルが多くなっているのも、たんぱく質の過剰摂取が大きく影響しているのです。しかし、一部の専門家の提案により、たんぱく質の摂取量を増やすように勧められています。特に高齢者にたんぱく質摂取のために牛肉や乳製品をたくさん食べるように盛んにメディアなどで訴えています。身体の全体の機能を考えた提案が求められます。大量の薬と高額な治療という現在の医療から、病気にさせないための医療への転換が早急に必要と思います。
by 珍香鈴
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