疲れたときに大きく伸びをするように、私たちは知らず知らずのうちに筋肉を伸ばしてストレッチを行うことがあります。そして、運動後や入浴後はストレッチがしやすいことは、よく知られていると思います。
筋肉は、筋肉自体の温度(筋温)が低いときより高い方が動きやすくなります。そのため体温があがっているときは、筋肉の柔軟性も高まっているときなのです。お風呂上がりのストレッチは、運動後の筋肉痛を和らげたり、筋肉の柔軟性を高めて「関節可動域」を拡げたり、さらには全身の血流改善を促したりと、短い時間で体のコンディションを良い状態に保てるメリットがあります。
ストレッチ効果をあげる入浴のコツ
基本的なことですが、重要なのは「体をしっかり温める」ことですので、シャワーだけで済ましたりせず、しっかりと湯船に浸かることが大切です。もし、シャワーしかない環境であれば、首の後ろや膝裏、股関節などの大きな血管がある部分を中心に温めながら、手や足などを積極的に動かすことを心がけましょう。また、長時間湯船に浸かっていると湯あたりしてしまいますので、体が中からポカポカと温まったと感じたら入浴を終え、ルームウエアなどで体が冷えないように保温をしてストレッチを行うようにしましょう。また、足首や膝が硬いと感じる人には湯船の中で正座をすることをオススメします。陸上とは違って水中では浮力が働くため、正座をしやすく、無理なく足の甲部分や太ももの前面の筋肉を伸ばすことができます。続けて行っていると柔軟性の改善が期待できます。
毎日の入浴とセットにすれば習慣化しやすいお風呂上がりのストレッチ。短い時間でも心身のリフレッシュにもなります。入浴中にしっかり筋温をあげることを意識して、無理のないところから少しずつ、続けてみてくださいね。
by chirune
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