一般的には、ほとんど耳にすることのない‟mTOR”(mechanistic target of rapamycin)は、哺乳類などの動物で細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼ(セリン・スレオニンキナーゼ)の一種で、細胞の成長や増殖などをもたらし、若いときには活性化することで、多くの恩恵を体に与えてくれます。しかし、30歳位を過ぎると、このmTORが異常な細胞増殖を起こし、場合によっては「がん化」することも出てくると言われています。
特に、動物性タンク質に多く含まれる、「ロイシン」のようなアミノ酸が、mTORを活性化させるのですが、年齢が上がってくるとロイシンが体の中で余ってしまい、これが蓄積することで、mTORに異常を引き起こすと考えられています。このロイシンは赤身の肉のほかに、チーズなどの乳製品にも含まれていて、魚でもニシンなどには多く含まれますし、鰹節や煮干しなど、出汁の材料になる魚介類にも含まれます。しかし、植物性タンパク質には、このようなアミノ酸は、あまり含まれていないので、動物性タンパク質を減らし、大豆やナッツ類に切り替えることが良いということです。
変えた方が良い食材に砂糖もあげられますが、砂糖は、基本エネルギーのブドウ糖になるので、適正な量をとっている限りは、太るはずがないし、糖尿病になるはずもありません。しかし、多くの国や地域の健康状態や寿命を調べた結果、砂糖の摂取量の多い国や地域に肥満が多く、糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病の罹患率も高くなっています。砂糖には人を太らせる物質も、人を糖尿病にする物質も含まれていませんが、食べれば食べるほど「もっと食べたい」という欲求が起こり、多くの人がそれに負けてしまいます。人間は、何かを食べることで安堵を感じますが、そんな時の甘いものは、絶好の誘惑対象になります。完全に甘いものを禁止すすのでなく、砂糖に変わる黒糖等の未精製の砂糖を選んで楽しむようにしていただければと思います。
by ボヤッキー
クリックしていただくと順位が確認できます。
コラム
COLUMN
人気の投稿
最近の投稿
アーカイブ
CONTACT
お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ
お問い合わせフォーム
06-6645-5885