夏バテを起こさないようにするためには、以前のブログにアップしました、暑さに体を慣らしておく「暑熱順化(しょねつじゅんか)」がよいといわれていますが、これは普段の生活の中でも工夫することができます。
・クーラーを効かせた部屋で体を冷やしすぎない
外気温と室温との温度差が大きくなり、体温調節をつかさどる自律神経が乱れると夏バテを引き起こしやすくなります。また、冷たい物ばかり摂りすぎないことも大切です。
・適度な運動
夏バテの一因ともなる自律神経の乱れを整えるためには、適度な運動で汗をかくことがよいといわれています。体を動かすことで体温を上げ、汗をかくことで体温を下げるという体の恒常性を保つ機能(ホメオスタシス)が活発に働くからです。
運動は自律神経を整えるだけではなく、食欲促進や睡眠の質を上げることも期待できます。暑い時期に行う運動は、涼しい時間を選んだり、運動強度を調節したりしながら「心地よく続けられる運動」がオススメです。運動習慣のない人はまず生活の中で活動量を増やすことから始め、その場でつま先立ちを繰り返したり、エスカレーターではなく、階段を利用したりといったことでも良いでしょう。こまめに水分補給を行い、体が脱水状態にならないよう注意しましょう。
また、運動とともに工夫したいのが入浴方法です。暑いときこそ湯船につかって体を温め、血流をよくして発汗を促すようにしましょう。熟睡の加減も変わってきます。肩までつからなくても、半身浴や足湯でも大丈夫です。目安は「心地よく体が温まるぐらい」です。入浴後はエアコンの風に直接当たらないようにすると、より発汗機能を高められます。
夏はどうしても体を冷やすような生活習慣や食事などに偏りがちですが、「身体を動かして熱を作り、体温を上げて発汗して戻す」という体の恒常性をしっかりと機能させることが大切です。汗をかいて、夏バテに負けない体を目指しましょう。
by chirune
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