コラム

COLUMN

女性ホルモンを知ろう!

 ホルモンは体の健康維持のための働きを調整する重要な物質です。体の様々な器官で作られていますが、その中でも女性の卵巣から分泌されるものを女性ホルモンと呼んでいます。女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、女性の健康はこのホルモンの影響を大きく受けています。
 特に、エストロゲンは女性特有の機能である妊娠、出産はもちろんのこと、全身に大きく作用しています。例えば、コラーゲン産生を促し皮膚の張りを保ったり、骨を強くし骨折を起こしにくくします。また、血管壁を緩めたり、コレステロールを下げる働きを持ち、心臓血管系の疾患を防いでいます。更に、脳に作用して記憶などの認知機能を維持する働きもあります。女性は閉経前後の約10年間にこのエストロゲンの分泌が急激に減少することで、身体的、精神的な変化が起こり始めます。いわゆる更年期と呼ばれる時期で、個人差はありますが、様々な体の不調に悩みを抱える女性は少なくありません。
 女性ホルモンは、脳の視床下部によってコントロールされています。視床下部から出された指令によって卵巣が女性ホルモンを分泌します。卵巣の機能が低下してくる40代以降は女性ホルモンの分泌が減ってくるため、脳は更に女性ホルモンを分泌させようと視床下部から指令を出します。しかし、卵巣はそれにこたえることが出来ず、この繰り返しで視床下部が混乱状態に陥ってしまいます。視床下部は自律神経の中枢であるため、自律神経の乱れが生じ、様々な不調が引き起こされるのです。また、更年期以降はエストロゲンで守られていた心血管系、骨、皮膚、脳の機能などでトラブルが起きやすくなり、病気のリスクが高くなります。
 日本女性の平均寿命が90歳に近づいている今、折り返し地点と言える更年期に現れる体の変化についてよく知り、セルフケアをしっかり行うことはその後のQOL(生活の質)および健康寿命の延伸に大きく影響してくることは間違いありません。
by ヨガインストラクターChieko
にほんブログ村 健康ブログへ
クリックお願いします。
4階スタジオでヨガのパーソナルレッスンを行っております。ご希望の方は、ご予約をお願いいたします。ご参加お待ちしております。

コラム一覧へ

人気の投稿

最近の投稿

アーカイブ

CONTACT

お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ

お問い合わせフォーム

06-6645-5885

上部へスクロール