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宵越しのお茶を飲んではいけない?

日本人なら1日1杯は飲んでいるのではないかと思うほど、年齢・性別を問わず広く愛飲されている緑茶。緑茶はエネルギーとなる糖質、たんぱく質、脂質をほとんど含まないノンカロリー。ビタミンCを豊富に含み、カテキン類、ポリフェノール類、テアニン、サポニンなど健康効果をもたらすとされる成分が豊富に含まれていることで知られています。淹れたての緑茶には健康効果の高い成分が豊富に含まれており、芳醇な香りと味を楽しむことができます。そしてカテキン類、ポリフェノール類などは「抗酸化作用」があるため健康効果をもたらすとされていますが、これらは自身が酸化することで他の成分の酸化を抑えています。すなわち、「他の成分が酸化されるより先に酸化する=酸化しやすい性質をもっている」ということです。そのため、抽出した緑茶は抽出した瞬間から酸化が始まり、風味が変化していきます。
 「宵越しのお茶は飲んではいけない」といった古くからの言い伝えもあり、ここから「酸化したお茶は体に悪い」と考える人が現在も多いのではないかと考えられます。しかし、これは浸出液のお茶の方ではなく、急須に残った茶葉の方を指しています。冷蔵庫のなかった時代は急須の中で茶葉が傷みやすかったため、このような言い伝えができたのでしょう。当然、現代でも暑い時期などは、急須の中に茶葉を入れっぱなしにしていると、すぐに茶葉が腐敗してしまいます。お茶を入れたら早めに急須を洗うようにしましょう。
 「酸化」という言葉は「酸化=加齢」というイメージを持っている方も多く、あまりよい印象は持たれていないかもしれません。ただ、緑茶を含む「お茶」に限っての話にはなりますが、実際に抽出した後で時間が経って酸化したものを飲むことで健康に悪影響を与えるかというと、そういうことはありません。時間が経ったお茶は香りや味は落ちてしまいますが、健康を害することはないようです。
by chirune
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