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小顔の鍵は側頭筋?

 頭の側頭部に位置する側頭筋は、こめかみあたりから耳の上に拳一つ分くらいにあります。咀嚼筋の一つなので、噛みしめながら触ると力が入るのが分かると思います。下顎を上に持ちあげたり、後ろにスライドさせる作用があります。側頭筋は、感情に強く影響を受けるので、イライラしたりストレスがかかることで無駄に筋肉に力が入り硬くなって、凝り固まることで疲労感が増したり、頭が重たくなったりします。
 側頭筋は、表情筋や胸鎖乳突筋(首の筋肉)などとも関わり合っていますので、身体の状態や形にも影響します。側頭筋が酷使されハチ張りやエラ張りが強調されて、顔を四角く見せたり、側頭筋が硬く縮んでしまうと、お顔が横に引っ張られる形で横幅が広くなりお顔が大きく見えてしまいます。また、噛み合わせが悪かったり、片側ばかりで噛む癖があると、顎や側頭筋だけでなく胸鎖乳突筋の緊張にも左右差がでるので、首の筋肉のバランスが悪くなり首肩こりに繋がります。
 ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位になります。側頭筋に力が入って、筋肉が凝り固まると、頭の横から締めつける形で頭痛を引き起こします。また、胸鎖乳突筋は目に関連痛を飛ばすことがあるので、繋がっている側頭筋が硬くなると目の疲れや痛みに繋がります。スマホやパソコンなど近くのものを見るとき、無意識に噛みしめていたり、側頭筋が補助として働くことで目を使いすぎると頭(側頭部)が痛むことにも繋がります。また、側頭筋が緊張していると目の周りの血流が悪くなり、目の疲れ、かすみ、クマの原因にもなります。
 顔に流れる血流は、首から耳周りを通って顔全体に届けられます。側頭筋やそれに関係する筋肉の緊張は血行不良を引き起こしますので、正常にターンオーバーが行われなかったり、栄養が届けられずコラーゲンなど弾力成分が生成できずにたるみ、シワ、肌荒れなど様々な肌の悩みの原因になります。つまり側頭筋が硬いと様々な不調につながることになります。側頭筋を柔軟にするには、背、肩、首の筋肉も柔軟でなければならないので、フェイスマッサージだけでなく、肩甲骨周辺の運動もお忘れなく!
by ベクトル
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