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概日リズム睡眠障害

 夜更かしが続くと、朝起きても眠かったり、体調がすぐれないと感じたりすることがあります。スタンフォード大学医学部精神科の教授は「体内時計がうまく働かなくなるのが原因」と指摘しています。体内時計がうまく働かなくなるのが、概日リズム睡眠障害です。そして、体内時計をリセットする機能に問題が生じて起こるタイプが、内因性概日リズム睡眠障害と言います。
 深夜にならないと寝つけず昼頃まで起きられないという睡眠パターンで固定される睡眠相後退症候群、逆に夕方になると眠ってしまい早朝に目が覚めるパターンで固定される睡眠相前進症候群、体内時計リセット機能が働かなくなる不規則睡眠覚醒型、非24時間睡眠覚醒症候群があります。
 睡眠相後退症候群は、睡眠時間が後ろにずれ、起床時間が遅くなります。寝るのはだいたい深夜3~6時で、起きるのは午前11時~午後2時で、時間は多少ずれますが、睡眠時間や睡眠周期は正常なので、午後出勤でも構わない仕事なら生活に支障が出ることが少ないので、意外と気付かないケースが多いです。しかし、思春期から青年期に起きやすく、遅刻や欠席を繰り返すことが多くなります。それが原因で、不登校になる子どもたちも多いようです。
 睡眠相前進症候群は、睡眠時間が前にずれ、起床時間が極端に早くなります。寝るのはだいたい午後5~7時で、起きるのは深夜12時~午前2時ですが、人間の場合は、固有の体内リズムが24時間より少し長いので、前にずれる症状は稀だと言われています。ただし、高齢になると前進傾向が出やすくなります。仕事をリタイアした高齢者の場合、後退症候群よりは仕事や学業に支障をきたすことは少ないと考えられます。しかし、夕方近くにパフォーマンスがガタ落ちするので、注意が必要です。前後の多少のずれは、影響は少ないかもしれませんが、ずれたまま社会生活を続けると、一般的な時間に合わせると無理に覚醒することになり、眠気や頭痛、倦怠感、食欲不振など体のさまざまなところに不調が出てきます。生活習慣を整えて改善していくようにしたいですね。
by 頃僕来
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