東洋医学の基本的な考え方である陰陽五行説では、体臭を「脂臭い、焦げ臭い、甘ったるい、生臭い、腐ったような」の5種類のニオイに分類して考えます。これらは、東洋哲学の5元素である五行、木・火・土・金・水に対応しており、各種臓器・器官とも密接に関係しています。甘ったるいようなニオイは、五行の「土」に対応したニオイで、胃、すい臓の機能が低下すると発生するとされます。
糖尿病とは、高濃度になり過ぎた血糖が、腎臓から溢れ出て尿に出てしまう病気のことで、血糖値が空腹時でも高く、血液中の糖が汗や様々な分泌腺から皮膚表面に漏れ出てきます。糖を上手く代謝できなくなり、脂肪をエネルギー源として使うようになると、副産物としてケトン体が発生し甘ったるいようなニオイを発生する原因となるのです。
糖尿病でもないのに、甘いような体臭が気になったら、次のポイントをチェックしてみましょう。
・食べ物
糖分の高い食べ物を習慣的にとる人の血糖値は、乱高下を繰り返します。その結果、インスリンを分泌するすい臓は疲弊し、血糖のコントロールが悪くなります。
・胃の調子
糖分の多い食べ物を摂ると、急激に血糖値が上がるため胃は十分に消化ができたと勘違いして、消化活動を止めてしまいます。これを「糖反射」といいますが、実際には食べ物は胃に残っており、胃を弱らせる原因になります。また、糖分が多い食べ物を摂ると、胃酸が過剰に分泌され胃に悪影響を及ぼします。
・すい臓の機能
最近は甘いものを食べても太らなくなった、激やせしたのをストレスや年齢のせいだと思った方は、要注意です。もしかしたら、すい臓の機能低下が始まり、全身の代謝に異常が発生しているかもしれません。糖代謝が上手くいかず、脂肪や筋肉を燃料として体を維持している状態かもしれません。
糖は人間にとって大切なエネルギー源のひとつです。摂り過ぎはもちろん、摂らなさ過ぎも良くありません。バランスを考えて摂るように心掛け、身体を動かして、糖を消費することも大事です。
by chirune
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