年齢とともに筋肉量が減少すると言われていますが、実は筋肉の量は急に減るわけではありません。しかし、「神経から筋肉への指令の伝わるレベル」は50~60歳代から急激に低下することが解っています。右図は、神経と筋肉のつながりの数の加齢変化を示したものです。また、筋肉が十分にあったとしても、神経から筋肉に指令が伝わらないと、筋肉は動きません。今ある筋肉をしっかり使うには、「神経から筋肉への指令の伝わるレベル」を下げないようにすることが大切なのです。
例えば、転びそうになったときに、「とっさに身体を動かして反応する」「素早くバランスを立て直す」などといった動作ができるかが重要です。そして、思い通りにからだを動かすには、神経や筋肉、骨、関節などが連携して動くことが大切です。どこか1つでも支障をきたすと、思い通りにからだを動かせません。「あれ?」「おっとっと!」など、今までと同じように動いているつもりなのに「身体を動かすイメージに身体の動きがついてこない」なんてことも起こってきます。私たちの身体は、脳からの指令(信号)が神経を通って、筋肉に伝ってはじめて動きます。その伝わりが悪くなると、動きが悪くなるだけでなく、イメージ通りの動きができないので、つまずいたり、転倒などを招く可能性が高まってしまうのです。思った通りの素早い動きにつなげるには、指令がきちんと伝わることが大切です。
「神経からの指令、機能レベルを下げないようにする」というと、体内にたくさんある神経を特殊な動作や運動を行うなどの難しい動きを想像しがちですが、実は普段の生活の中で少し意識して動作するだけで習得可能です。例えば、いつも椅子にボーっと座って、仕事をしているだけだと、筋肉や神経はそのレベルに合わせてしまいます。しかし、自分のいつもの姿勢や状態より意識して正したり、動作を少し機敏に行うなどを心がけることで変わっていくようです。少し身体に刺激なるようなことを1日の生活の中にどれだけ頻繁に取り入れられるか、日常生活の中で積み重ねていけるかがポイントになります。
by 太久籠
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