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突然、アレルギー?

 昨年、天皇陛下と皇后雅子様は、即位を奉告するため伊勢神宮を参拝されました。平成での即位においての伊勢神宮参拝では、上皇上皇后両陛下は参道を儀装馬車で移動されましたが、今回、馬車に乗られたのは天皇陛下のみで、皇后雅子様は自動車を使われました。理由は、重度の「馬アレルギー」が原因とのことです。このニュースは、多くの国民が、馬と触れ合う姿が過去に幾度と伝えられてきたので、疑問を持ったことと思います。しかし、本人の意思とはまったく関係なく発症するのがアレルギーで、昨日まで平気だった食べ物や生き物が、突然、健康を脅かす存在に転じてしまいます。
 最新の研究では、アレルギーはある程度遺伝し、一度アレルギーを発症すると、遺伝子のアレルギースイッチがオンの状態になり、生まれてくる子供にも伝わります。親がアレルギーの場合、子供もアレルギーを発症しやすくなるようです。現在、日本人の2人に1人がなんらかのアレルギーを持っているという報告があります。厚労省の2005年度の『リウマチ・アレルギー対策委員会報告書』では、3人に1人だったので、この15年で更に増えたと考えられます。
 20世紀以前には、ほとんど症例が無かったアレルギーが世界各国に広まったのは、1945年に終戦を迎えた第二次世界大戦後とされています。1940年代に米国でアレルギー学会が設立されたのを皮切りに、日本では1952年、韓国では1972年、中国では2000年代に設立されました。衛生状態が改善する一方で大気汚染が進行するなど、あらゆる環境要因がアレルギーを引き起こす原因になっていると考えられています。
 生活が近代化するとともに、多くの人にとって身近な存在となっているアレルギーですが、食べる物がたくさんあるのに、「食べることができない」、自由にどこにでも行けるのに「行くところが限られている」等の制限は、食べる物が無かったり、自由に行き来することができなかった時より、苦痛は大きいと思います。
by グランブラー
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