前回のブログでも、筋肉が、身体に有効な働きをすることが報告されていましたが、癌(がん)に対して、大きな効果を発揮することが確認されています。マウスを使った実験では「癌細胞を移植し、人工的にカヘキシア(悪液質)にしたマウスに筋肉増強剤を投与してみたところ、筋肉増強剤を打たなかった癌マウスは筋肉が減少し、全部が衰弱死します。ところが、筋肉増強剤を打ったマウスは、癌細胞が増殖しても筋肉量と体重が維持され、10%しか死ななかったのです。つまり、生存率が飛躍的に上がったのです。これは、癌に罹ったとき、筋肉が生命維持のために何らかの役割を果たしていることを意味しています」と説明しています。
筋肉には、「体を動かすためだけではなく、病魔と戦う役割もあるのではないか。」ということが明らかになってきたのは最近のことです。「癌に罹っていなくても、運動している人は、将来の癌発症リスクが低いことが分かっています。これは、疫学調査のデータではっきりしていて、2015年には『アメリカ癌(がん)研究協会』などが、肺や食道、肝臓、乳がん、そして、骨肉腫など少なくとも13種類の癌に関して、運動の効果が確実にあると医師会誌で発表しています。世界的にも運動することに癌予防効果があることが認められてきているのです」と癌研究の専門家は述べています。
運動と癌(がん)の関係は、まだ不明なことも多く研究途上にありますが、次第に分かってきたのは、筋肉から身体を守る有益なホルモンが出ていることははっきりしています。今年は、癌(がん)に消極的な備えでなく、身体(筋肉)を動かして、積極的な備えにしていただきたいと願っています。
by グランブラー
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