筋肉はすぐに衰えると考えられています。また、そのように考えている方はたいへん多いと思います。確かに鍛えていても、継続しないとすぐに同じことができなくなるように思いますが、筋肉が衰えているというより筋肉と神経の通信状態が悪くなっていると考えていただいた方が良いと思います。
例を上げると「火事場の馬鹿力」というのを聞いたことがある方は多いと思います。普段なら持ち上げられそうもないような物を火事や地震などの突発時に持ち上げることができるようなことを言います。これは、筋肉を鍛えていない方にも起こる現象です。もし、筋肉が簡単に衰える組織なら、このような現象はどう説明されるのでしょうか?
筋肉は、使っていないと働きが悪くなるのは事実ですが、世間で考えられているほど早いスピードで筋肉自身は衰えません。筋肉を使っていた時より、力が出せないのは、筋肉と神経の通信状態が悪くなることが一番の原因です。筋肉を使っている(トレーニング、身体をよく動かしている)時は、身体への継続した刺激があります。しかし、使わなくなると継続的な刺激がないことで、脳は自分の身体を守るために普段受けないような刺激が加えられることを阻止しようとします。筋肉自身は働く能力があっても、脳が筋肉に送る指令を制限し、自分の身体への負担を減らそうとします。つまり普段受けないような刺激は身体に対する負担なので、身体を守るために力を発揮させることを脳が制限しているのです。ですから、脳が力を発揮することを制限している状態を忘れるようなショックなことが起こると、筋肉本来の力が発揮されるのです。また、筋肉量の低下も使うことが減っているところほど低下していることが確認できます。
筋肉の働きを良くしたいけれど、筋肉は太くしたくないと考える女性は多いと思います。それには脳と筋肉の通信状態を良くしてあげれば、筋肉を太くしなくても筋肉の働きを良くすることは可能です。無理に筋肉をつける必要はありませんが、筋肉の働きを悪くすると脂肪の蓄積しやすい身体になってしまうので、働きを良くするようには正しく使ってあげなければなりません。
by ベクトル
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