現在行われている新型コロナウイルスワクチン接種はインフルエンザワクチン接種などと注射の行い方が少し違っています。注射方法には、皮内注射、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射の大きく4つに分類されます。
◆皮内注射
皮膚の表皮とすぐ下の真皮の間に注射します。ツベルクリン反応やアレルギー反応など、主に治療ではなく検査のために行われます。
◆皮下注射
皮膚と筋肉の間にある皮下組織というところに注射します。インフルエンザワクチンやインスリンなどがこの方法をとっています。一般には吸収がゆっくりで、効果が長く続きます。
◆静脈内注射
静脈内に注射します。最も効き方が速く、救急時の緊急処置に使われる場合があります。多量の薬が必要な時や、効果を長時間継続させる必要がある時には点滴静脈注射を行います。一般的には点滴と呼ばれるもので、栄養補給や水分補給などの目的でも行われています。
◆筋肉内注射
皮膚表面から最も深いところにある、筋肉に薬物を注入する注射です。静脈内注射の次に早く効果があらわれやすく、刺激の強い薬物でも注入できるのが特徴です。HPVワクチンや、B型肝炎ウイルスなどの予防接種などは、この方法が用いられています。
海外ではインフルエンザワクチンも皮下注射ではなく筋肉注射です。日本で筋肉注射が避けられているのには、1970年代に筋肉注射で「大腿四頭筋拘縮症」という副作用が社会問題となった背景があります。理由を調べたところ、やるべきでない抗生物質などを乱用したことが問題であって、ワクチンや筋肉注射の手技とは関係ないと考えられていますが、この問題から日本ではワクチン投与は皮下注射が主流となりました。
今回の新型コロナワクチンは欧米で筋肉注射を行う前提で開発や試験をされていますから、日本で使用する際もそれに合わせる必要があるということです。ワクチンも良いですが、食事、運動、睡眠の3つをなによりも大事にしたいものです。
by コオロギ
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