誰もが運動をした次の日の辛い筋肉痛に悩まされた事はあると思います。そんな筋肉痛ですが、実は筋肉痛のメカニズムは未だに解明されていないのが、現状だそうです。現段階の考えられている信憑性の高そうな説を紹介しようと思います。
まず、筋肉痛には2つ種類があるとされています。
「即時性(現発性)筋肉痛」は、その名の通り運動した直後や、早ければ運動している最中に起こります。筋肉が熱く重い感覚になるような痛み。そして、もう一つが「遅発性筋肉痛」で、運動して数時間から数日経った後に筋肉を動かすと痛みを感じる、一般的に知られている筋肉痛です。※これ以降の「筋肉痛」は「遅発性肉痛」とします。
その筋肉痛の原因と言われているのが、
① 疲労により蓄積される乳酸説
この筋肉に溜まった乳酸が痛みの原因とこれまでは有力とされていましたが、研究により乳酸は1時間程で消失する事がわかり、今は遅発性でなく、即時性に関与していて、疲労を回復させる物質として考えられています。
② 筋の微細な損傷に伴う炎症反応説
筋肉が大きな力で収縮を繰り返した結果、小さな断裂を起こし傷ついた部分で炎症が起き痛みが発生するという考え方ですが、これも即時性に関与するという考えの方が強いようです。
③ ②により損傷した筋肉が修復する際の炎症説
損傷した筋そのものが痛むのでなく、筋繊維やその周辺組織が回復過程で炎症を起こし、その際に発生する「刺激物質(ブラジキニンなど)が筋膜を刺激し痛みを伴うという考え方で、現在では、これがいわゆる「筋肉痛」として最も有力な説とされています。しかし、動物実験等では筋線維の損傷がなくても筋肉痛が発生しているというケースも確認されているそうで、これも決定的なものにはなっていないようです。
この様に筋肉についての研究は、まだまだ解明されていない様子です。筋肉が一部の癌に良いという研究結果もあるそうで、まだまだすごい能力が筋肉には隠されているかもしれませんね。
by コオロギ
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