筋肉痛は、激しい運動をしたときや慣れない動きをしたときに起こり易く、個人差も大きいです。筋肉痛になるメカニズムは、まだはっきりとは解明されていませんが、有力な解釈としては、筋肉の微細損傷説です。運動などによって過度に筋肉を使うと、筋肉に微小な損傷が生じることがあります。特に、普段しない動作が含まれる運動をしたり、急に強度の高い運動をしたりすると、筋繊維が伸びたり断裂したりしやすくなります。筋肉の微小損傷が発生すると、体はそれに対して炎症反応を起こします。この炎症反応が、筋肉痛や腫れ・赤みなどの症状を引き起こすと考えられています。また、運動によって筋肉が疲労すると、体はその筋肉を修復しようとします。この修復プロセスには、筋肉の成長や修復に関わるタンパク質合成が含まれ、その過程で痛みを通じて修復を損なわないように出す信号という考えもあります。
その筋肉痛を解消するには、適度に動かす必要があります。痛いからといって動かさないと血液が停滞して組織の回復が遅くなってしまうので、筋肉痛のときは適度な運動はした方が良いようです。例えば、筋肉痛になったときと同じ動きを軽い負荷で、ゆっくり動かして血液の流れを促すと、回復が早くなりますが、強い負荷がかかるような運動は逆効果になります。また、筋肉痛にストレッチが有効かどうかについては、エビデンスが不十分で「痛めた箇所を伸ばすことで筋繊維の傷口が開いてしまい、治りが悪くなる」といったデータもあり、ストレッチは筋肉痛の回復には適さないという説が有力になりつつあります。負荷の弱いストレッチであれば行っても問題ありませんが、負荷を与え過ぎてしまって逆に悪化するケースもあるので、むやみにストレッチはしないほうが安全かもしれません。
アイシングや冷湿布は、早く治すというよりも痛みを和らげる効果があるので、痛みの激しい時は利用していただいても良いですが、長く続けると回復は遅延してしまいます。また、痛筋肉痛がひどいときに鎮痛剤を飲む人もいると思いますが、回復がどんどん遅れてしまうだけでなく、副作用に因る弊害も出てきますので、利用しないようにしてください。 by ベクトル
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