「脳を鍛えるには運動しかない」これはハーバード大学医学大学院臨床精神医学准教授であるジョン・レイティ博士の書いた本の題名なのですが、この言葉は当館のスタッフ、関係者の間では周知の事実となっています。
「先生、わたし最近、物忘れがひどくて…」というようなことを、たまに利用者さんから相談されるのですが、その時は決まって「全く問題ありませんよ」そう答えます。なぜなら、物忘れをしたという事実を覚えていらっしゃるからです。本当に認知症が進んで深刻な場合、物忘れをしたという事実までも忘れてしまい、自身で「気を付けなくちゃ」と思いません。物忘れをしたことを覚えてないので、物忘れがひどいと相談をすることもないのです。なので、自身で心配されていらっしゃる方に関しては、全く問題がないのです。それに、当館で定期的に運動に取り組んでおられるので、先にご紹介した本の題名の通り、脳が鍛えられているので、全く心配ないのです。そして、それは記憶にだけ関わる問題ではありません。脳はヒトの思考や言語、動作も司っています。
昨年10月に、70代後半の男性が当館を初めて受診されました。腰と膝の痛みを改善したいと翌月から、週に1回の運動療法(BTP)に取り組んでいただいています。当初は慣れない環境や身体の痛みで、なかなか思うように身体が動かなかったり、話し方もぼそぼそと言った感じで、表情も乏しかったのですが、毎週担当をさせて頂いて、来る度にマシントレーニングの可動域や、リズムが安定し、移動時の歩行スピードが上がるなど、動きがどんどん良くなり、話し方や表情も豊かになって、受け答え、言葉もハッキリとしてきました。運動によって脳が鍛えられたのだなと、間近で見ていてそう思いました。三か月が経ち、痛みの度合いや頻度は減少し、更なる身体の改善に向けて取り組んで頂いております。
by chirune
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