ウエストを細くするために腹筋運動をしている方は多いと思います。しかし、なかなか期待するような効果が出ないことがほとんどです。つまり腹筋運動だけでは、ウエストを細くすることはできないということです。ヒトのカラダはバランスで成り立っているので、特定部分だけを鍛えたり、運動しても期待通りの効果は出ないことが多いです。しかし、腹筋運動は、正しく行えば無駄ではありません。
お腹にある腹筋群は、腹直筋・腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋の主に4つで成り立っています。そして、反り腰と関係があるのは、腹横筋・内腹斜筋の2つと腰の筋である多裂筋・脊柱起立筋になります。(細かくは他にもあります)これらの筋のバランスが崩れると腰椎前弯が増強します。腰の筋(多裂筋・脊柱起立筋)は緊張して凝り固まり、お腹の筋 (腹横筋・内腹斜筋)は伸張します。腰の筋肉が緊張することにより、腰が反る方向への力が加ります。それと反対に腹横筋・内腹斜筋は、腰が反ろうとする力を押さえつけようとします。しかし、腹横筋・内腹斜筋が弱いと腰椎前弯が増強します。
そして、腰椎は、腰の5つ椎骨だけしかありません。胸椎には、肋骨があったり、肩甲骨があったりと複数の骨との連結があるため強固なつくりになっているので、ヘルニアにはなりにくい場所になります。だから背中のヘルニアは、あまり聞かないと思います。腰椎は、5つの骨で動きや支持を請け負わないといけませんが、それを一番にサポートしているのが筋肉です。他にも靭帯や腹膜などもサポートに働いていますが、筋肉のサポートほど強固なものではありません。ですから、筋が凝ったり、一定期間動かさない環境だと神経伝達し難くなり、筋肉の活動レベルは、大きく低下してしまいます。そうならないように筋肉を動かす必要があるのです。
『腹筋運動をする』ことは、筋が短縮したり、伸張したりしてバランスが崩れている状態を正常化させ、神経伝達がうまく機能しない神経を促通させることになります。そして、筋肉のバランスが保たれて、反り腰などが解消されて、ウエストも細くなることも期待できます。ただ闇雲に腹筋運動したり、体幹トレーニングをしても、それは筋疲労を与えているだけでは、期待する効果は得られません。運動し終わった後に腰痛が楽になったり、身体全体の疲労感が取れていることが重要です。良い運動は、筋を正常化させ、神経の促通状態を良くしてくれます。それを目安に取り組んでみてください。
by 筋治狼
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