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舌骨下筋群

 我々の喉のほぼ中央にある骨を舌骨と言いますが、舌骨には色々な筋肉が付いています。その代表的な筋肉が、舌骨下筋と言って、胸骨舌骨筋・胸骨甲状筋・甲状舌骨筋・肩甲舌骨筋で構成されています。複数の筋肉で、構成されているので、舌骨下筋群と言うことが多いです。
 その舌骨下筋群の代表的な役割が下記の3つです。
①開口時に舌骨を固定する(舌骨上筋群の補助)
②嚥下反射時に甲状軟骨(喉頭)を挙上する
③舌骨を元の状態に戻す(ブレーキ:遠心性収縮)
 この中でも「舌骨を元の状態に戻す」(遠心性収縮)について確認していただきたいと思います。舌・舌骨・喉頭(甲状軟骨)・食道はすべて繋がっており、舌・舌骨上筋群によって舌骨・喉頭は吊り下げられている構造になっています。この構造は、人の進化の過程から日常生活上で呼吸・咀嚼・嚥下・会話などの運動を実現する為に 、自由自在で連続的に『舌骨』を上下に移動することで可能になっています。そこで大切になるのが、運動後に素早く元の状態に戻り、『準備』する機能が重要で、嚥下においてそれを担っているのが『舌骨下筋群』です。食べ物を呑み込む(嚥下)時に、喉の喉頭隆起に手を当てて挙上範囲を確認したことのある人は多いと思います。
嚥下時における舌骨の運動は下記の通りです。
①舌骨挙上開始時は、舌骨は後方挙上 →舌の送り込み
②急激な舌骨挙上          →舌骨上筋群
③舌骨前上方位           →甲状舌骨筋
④舌骨急速下降           →舌骨下筋群
⑤安静時(元に戻る)
これらがスムーズにできることで、食べ物が誤嚥せずに消化器へと送られます。しかし、猫背等の姿勢不良での肩凝りや首周辺の筋肉が張りは、嚥下しづらくなり、誤嚥し易くなります。最近、誤嚥が多い時は、肩凝りが強くなっているからかもしれません。スマートフォンの利用をホドホドにして、適度な運動を行うようにしてくださいね。
by ベクトル
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