血圧を決める主な要因は、心拍出量、末梢血管抵抗、循環血液量、血液の粘着度、大動脈の弾力の五つになります。1分間に血液を送り出す量のことを「心拍出量」と言いますが、1回の拍動が強い程心拍出量が増え血圧が上がります。また、末梢血管(毛細血管)に血液が流れ込む際に受ける抵抗が強い場合、血液が流れ難くなるため、血圧が上がります。そして、体の中を循環している血液の量が多いほど血圧は上がります。更に、血漿と呼ばれる液体成分中に固形成分の割合が増えてしまうと血液に粘り気が出てしまうため、流れ難くなって血圧は上がります。動脈硬化(血管の弾力性が失われて固くなったり、コレステロールなどが血管内に沈着して狭くなる)等によって血液が流れ難くなるため、血圧が上がります。
生活の中では、全力疾走などの激しい運動や難しい数学の計算などで頭を使うときなどのストレスに際して、身体は目的を達するために、血液を上手く全身に配分します。皮膚や腸など内臓への血液は少なくし、その分、脳や筋肉に回します。気管支を広げて酸素を取り入れ、グリコーゲンをブドウ糖に変え、心臓の拍動を増やし、力を強めて血圧を上げます。この複雑な役割を引き受けてくれているのがアドレナリンです。ですから、必要があって上がっている血圧を下げるのはとんでもないことです。血圧を高くして各臓器に栄養や酸素を届けて機能を維持しようとしているのを下げてしまうことで、身体はいろいろな弊害を受けてしまいます。
また、降圧剤には大きな副作用もあるのです。まず、カルシウム拮抗剤は免疫細胞やインスリンを分泌させる膵臓の働きを低下させるために、糖尿病を悪化させることも報告されています。そして、降圧剤の主流になっているARB(アンジオテンシン受容体拮抗剤)は炎症を抑える作用がありますが、それが災いして癌や敗血症を増やすことになっていると報告されています。血圧が高いことにだけ着目して、何が原因で血圧が上がっているのかを見極めないと重大な疾患を見落としてしまいます。なぜ、血圧が上がっているのかをしっかり確認し、降圧剤を服用するなら、服用するリスクも含めて考えるべきです。185/100mmHG以下なら、降圧剤を服用する前に2週間生活習慣を変えてみてください。下がらなければ、その原因を探っていただき、その対策を行ってください。
by グランブラー
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