「今日は何日ですか?」、「ここはどこですか?」という質問は、認知症が疑われた場合、医療機関等で行われる認知機能検査のものです。「精神科」「神経科」「神経内科」「老年病内科」「老年内科」「物忘れ外来」など名称は色々ですが、大学病院や総合病院で診察や治療を行っています。また、超高齢化社会が進む中、認知症診療を専門的に行う認知症疾患医療センターなども増えています。
認知症の診察では、健康診断等の一般的身体検査(血液、尿検査等)で、他疾患の有無を調べて、認知機能検査(神経心理検査)で、日付や場所、物の記憶、簡単な計算など簡易的な質問で認知機能の評価する検査、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)や、ミニメンタルステート検査(MMSE)が、多くの医療機関で使用されています。また、脳の萎縮など形を見るため、MRI、CTなど脳画像診断検査や、脳の血流の良い部分と悪い部分を知ることができる単光子放射線コンピュータ断層撮影(SPECT)、その他の検査も必要に応じて行われます。
その上で、重症度を包括的に把握し、「獲得した複数の認知・精神機能が意識障害によらないで日常生活や社会生活に支障をきたすほどの持続的に障害された状態」すなわち認知症とされます。また基準を満たされない状態であっても、認知機能障害からMCI(軽度認知障害)が考えられる場合もあります。ご自身やご家族で気になる、心配な時はまず、かかりつけ医に相談するのがよいでしょう。
認知症予防に効果があるとして、サプリメントや脳トレなどよく話題になりますが、現在、認知症予防で科学的根拠が証明されているのは“運動”だけです。忙しくて運動する時間がないという方、今からでも遅くはありません。まずはいつもより“10分”体を動かすことから始めませんか。
by 健幸運動志同士 みさぽん
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