運動不足が良くないことは、周知されていますが、「なぜ運動不足が良くないのか?」を具体的にご存知の方はたいへん少ないように思います。医師や医療関係者ですら、運動の必要性を理解していない方が多いのはたいへん残念なことです。具体的に運動不足によって、身体はどのような影響を被るのか代表的なモノを紹介させていただきます。
1.血液の循環が悪くなる。
血管(特に静脈)は動いた時の筋肉の収縮、弛緩する作用で流れを確保しています。動かないことで血流は悪くなり、血圧上昇や他の血管への悪い影響を作ります。
2.体温が低下し、免疫力が下がる。
体温は身体を動かした時の筋肉の収縮時に発する熱が60%~70%を占めています。(一部の生理学者は80%以上と言っています。)当然、動かさなければ体温は低下し、免疫に働く細胞の活動が弱くなり、ウィルスや細菌に侵されやすくなります。
3.脳の働きが悪くなり、鬱(うつ)や精神疾患になりやすい。
身体を動かす筋肉は、脳の指令で働きます。動かすことが少なくなると、当然脳の活動も減ることになります。脳の活動と身体を動かす量は比例しています。ハーバード大学の脳生理学の教授が「脳を鍛えるには運動しかない」という著書でも、鬱や認知症が運動で改善されたケースを紹介しています。
4.血糖値、コレステロールの上昇、肥満などメタボになる。
脂肪を分解してくれる一番の組織が筋肉です。その活動が低下することで、糖や脂肪の分解能が低くなるので、糖尿病や高脂血症、痛風などに罹患しやすくなります。
5.腰痛、肩コリ、膝痛などの関節の疾患になる。
身体を動かさないと関節周辺の筋肉や腱、靭帯などの組織は硬くなります。動かすことで滑液(関節の油)が分泌し、関節軟骨や周辺の軟部組織の栄養が養われています。動かさないと関節軟骨は修復したり、再生することはできなくなります。
ほんの一部しか紹介しておりませんが、まだまだたくさんあります。動くことで身体の色々な働きをサポートしたり、病気に抵抗したり、正常な生命活動をかなりの割合で担っています。少しでも身体を動かす機会を作って、色々な疾患を改善し、アンチエイジングにつなげてください。
by ボヤッキー
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