交通事故やスポーツなどで起こる頭部の怪我では他の部位に比べ、重症化して後遺症を残したり、死亡するケースもあり適切な早期の対応が必要になってきます。
意識障害の重症度を表す際に
3・3・9度方式(Japan Coma Scale)というものがあります。
意識は正常のようですが、詳細に検討すると多少おかしいものを一桁(I−1、I−2、I−3)
意識障害があっても刺激を加えると覚醒するものを二桁(II−1:10、II−2:20、II−3:30)
刺激を加えても覚醒しないものを三桁(III−1:100、III−2:200、III−3:300)の意識障害と分類しています。100ポイント以上の三桁の障害を高度の意識障害と呼んでいます。
1)意識障害の全くなかったもの、意識障害があっても数分程度で、逆行性健忘(衝撃の際の記憶がない事)も5分以内程度の場合は、1 〜 2時間安静後、帰宅させますが、以下の症状が見られると早期に医療機関で確認する方が良いです。
○意識障害
○頭痛・嘔吐
○顔や四肢の片側に麻痺
○複視(物が2重に見える)
○痙攣
○患側の動向が散大
2)意識障害か逆行性健忘のどちらか、又は共にかなり長時間(少なくとも5分以上)続いた場合は、少なくとも6時間以上は厳重に観察し、上記の症状が早期に察知するよう努める。少しでも異常を発見したら医師の診察を受けることが大切です
3) 意識障害が高度(100以上)で継続するものや、意識清明期にも、瞳孔の左右不同や、四肢の麻痺が出現したりする場合は、早急に救急車を呼び、脳外科手術の対応ができる医療機関に搬送します。救急車が到着する迄に、5 〜 10分を要するので、急激な脳圧の亢進による呼吸停止や心停止に備え心肺蘇生法の準備、AEDの手配を早急に行う必要があります。
頭部の外傷は、一時は何ともなくても後で出てくる場合もあるので、受傷してからしばらくは注意が必要です。
by コオロギ
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