年齢を重ねるごとにお腹まわりばかりにぜい肉がつきやすくなるのは、年齢のせいで仕方がないと思っておられる方は多いと思います。しかし、年齢を重ねても、全くお腹にぜい肉が付いていない方もおられます。とは言え、加齢とともに腹部にぜい肉が付いている方が、多くなっていることは間違いありません。皮下脂肪の影響も当然あるのですが、どちらかといえば内臓脂肪が増えていることによって起こっているようです。内臓脂肪という名前を聞くことが多くなっていますが、文字通り、腸や肝臓など内臓の周囲に分布する脂肪のことです。皮下脂肪と同じ白色脂肪(中性脂肪を溜め込む組織)で、内臓がある腹部につき易く、他の部位よりも胴まわりが肥えているケースでは、この内臓脂肪の比重が高いといえます。内臓脂肪つまり、お腹は内臓が詰まっている場所だから、内臓脂肪もそこに溜まるという理屈です。
この内臓脂肪がつく要因としては、糖分の過剰摂取や運動不足、栄養バランスの悪いこと等が、加齢より大きく影響します。代謝特性を比較すると、内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝によって分解されやすい性質があるので、加齢とともに代謝が低下することで、内臓脂肪は溜まりやすくなりますが、運動している方は影響は少ないです。
「年を取るとお腹まわりから太る」のは、しょうがないかぁっとあきらめてはいけません。食生活の見直し、運動の習慣がとても重要になっていきます。もし、運動量が若い時より減っているなら、食事量を減らして、食事量を減らしたくないなら、加齢で減っている代謝を補うために若い時より運動量を増やす必要があります。しかし、ただやみくもに動いても逆効果です。脂肪は負担のかかる場所に付き易いので、正しい運動と負担のかからない姿勢を獲得することが重要です。年齢を重ねても体型が変わらない方は、摂取と消費のバランスが取れていて、身体もよく動かしておられますよ。
by グランブラー
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