日常的に口をぽかんと開けている「ぽかん口」と言われる方が、老若男女問わず増えているようです。ぽかん口は、口唇閉鎖不全症という名称で、子どもの約3割に見られ、身体に良くない影響が出ています。特に、習慣化してしまうと、子供の場合、顎の成長にも影響して歯並びが悪くなるだけでなく、感染症になり易く、猫背、脳の働きにも良くないとのことです。ポカン口になる原因はいくつかあります。
・口呼吸になっている
マスクの影響などから息苦しさを感じ、つい口呼吸の習慣がついてしまいます。また、子どもの鼻腔はまだ小さく、外で遊ぶことも少なくなっているので呼吸筋も未発達で、呼吸時に楽な口呼吸になり易くなっているようです。そして、口呼吸が習慣化してぽかん口になりやすいようです。
・口の周り筋肉の低下
今の子供は柔らかい食べ物を食べることが多く、口の周りの筋肉(口輪筋)が発達せず、顎が小さい傾向にあるようです。また、マスクすることも悪影響となり、唇を閉じる力も弱く、口を開けがちになってしまっています。
「ぽかん口を防ぐコツ」は咀嚼を意識することだと専門家の方も伝えています。咀嚼の回数を増やすことは、口輪筋の発達だけでなく、消化器官の観点から大事だと言えます。咀嚼をしっかり行うことにより、唾液の分泌が促され、消化・吸収・分解がスムーズに行えるようになります。その結果、身体に脂肪を溜め辛くなると共に、内臓の負担の軽減にもつながります。
ぽかん口による口呼吸は口の中が乾燥して汚れが付き、歯肉の炎症(歯周炎)や虫歯、口臭の原因になります。その他にも、口呼吸になるとバリア機能が少ないため、体内にウイルスを取り入れやすくなってしまい、感染症のリスクも上がってしまいます。口は、呼吸器官ではなく消化器官のため、構造そのものが呼吸に適していないといえます。咀嚼を意識することで、ぽかん口の予防改善、ダイエット効果があるので、日常から意識していきたいですね。
by コオロギ
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