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よく噛んで食べる!

 食事は、よく噛んで食べる必要があることをご存知の方は多いと思いますが、意外とできていない方がほとんどのようです。それは、よく噛むことの理由を「食べ物を細かくすること」と思っているので、咀嚼への意識も希薄になっているからです。しかし、しっかり咀嚼をしないといけない理由が、唾液分泌を促すことで、その効用が分かれば変わってくると思います。
 1日に出る唾液の量は、個人差もありますが、約1.5ℓ(500mlのペットボトル3本分)と言われています。この唾液には、色々な成分が含まれており、「食べ物を消化する酵素」、「傷を治す役割を持つヒスタチン」や「抗菌作用のあるリゾチーム」、「分泌型免疫グロブリンA」、「初期の虫歯の修復作用を持つハイドロキシアパタイト」などが含まれています。
 唾液の分泌量が減ってしまう「ドライマウス」に罹ってしまう人は多いですが、コロナ禍で更に増加しているようです。唾液が減ってしまうと、免疫機能や殺菌機能が低下してしまい、かぜ等の感染症に罹りやすくなります。また、口臭や歯周病などにも大きく影響しています。唾液には、殺菌機能も侮れないですが、なんといっても唾液アミラーゼ等の消化酵素の働きがとても大切です。この消化酵素の働きが弱まると、消化不良を引き起こし、内臓の機能も低下してしまいます。咀嚼をしっかりとすることで、消化酵素がたくさん分泌され、栄養素の吸収率も高まり、内臓機能も向上するので、便秘解消や胃腸不良の改善、予防にも繋がります。また、脳も活性化され、自律神経のバランスにも作用するので、食事の適切な量のコントロールができて、肥満の予防やダイエットに大きく作用します。
 食べる時間がないからと、早食いや、あまり噛まずに食べられる柔らかい食品(麺類やパンなど)を好んで食べている場合、唾液の分泌量が少なくなっている可能性が高いので、意識して噛む回数を増やすようにして、しっかり唾液を分泌させて、年末年始を気分良く過ごしましょう。
by 倍筋愚
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