慶應義塾大学の調査によると「裸眼視力が1.0未満」の割合は、東京都内の場合、小学生が76.5%、中学生が94.9%
他にもまたオーストラリアの視覚研究所は、「2050年までに世界人口の半数が近視になり、10人に1人が強度近視になる」と報告されるほど、スマホの普及等で、今、人類レベルで近視が進んでいます。
近視は、主に「眼球の奥行の長さ(眼軸長)が伸びてしまったことにより、網膜にピントが合わなくなる状態のこと」です。目は非常に高い順応性がある器官で、置かれた環境に柔軟に適応しようとする特徴があるため、近い距離でものを見続けることで目が「近距離用」に変化することで、近視になってしまいます。
そんな近視が進む中で、自然界の光に近視の進行が抑えられる効果があると発見されたのが「バイオレットライト」です。バイオレットライトは日光中に存在する可視光線で、「眼軸の伸長を抑え、近視の進行を食い止める」と、慶應大の研究で判明し、発表されています。屋外にいるだけで、バイオレットライトは目に飛び込んできます。通勤・通学で外を歩く時間を増やしたり、庭やベランダで過ごす時間を多くしたり、外食のときは日の当たるテラス席を選んだり。また、曇天でも夕方でも、バイオレットライトはふんだんに降り注いでいます。1日30分でもよいので屋外で過ごすこと。室内の窓ガラスや眼鏡・コンタクトレンズの素材はたいてい、バイオレットライトを遮断する仕様になっているため、裸眼で外に居るのが理想です。
実際、台湾・オーストラリア・シンガポールなどでは、政策として外気浴を推進する地域も出ているようです。ご自身の身体を良くも悪くもするのは、ご自身の取り組み次第です。日々の生活の中で、ほんの少し自分の身体に意識を向けてあげることが、健康に生活する上で大切だと思います。
by コオロギ
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