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バランス感覚を養いましょう!

 普段、当たり前のように使われている「バランス」という言葉ですが、どういったものなのかご存知でしょうか?
人が立って、両足で接地している場合、両足のつま先から踵(かかと)とその間の空間を「支持基底面」と言います。その支持基底面から体が大きく外れないように制御する能力のことを「バランス力」と言います。
 要するに、姿勢を崩さずに制御することを指しており、上手く制御して姿勢を保持できることをバランス感覚が良い、保持できない場合をバランス感覚が悪いと言ったりしています。バランス感覚には、主に“視覚”、“前庭覚”、“体性感覚”の3つの感覚が作用して成り立っています。
 視覚は、目からの情報を処理、周囲の段差や障害物などを目から認知しています。前庭覚は、揺れ、回転、スピードを感知、これが機能することで揺れや回転刺激に体が反応して姿勢を保持することができます。体性感覚は、視覚や聴覚を除く、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚のことを指します。熱い、寒いなどの温度や触れる、当たるなどの圧や痛み刺激の表面的な感覚を皮膚感覚、足元を見なくても階段を降りることができるように手足の位置がなんとなくわかる感覚を深部感覚等も影響します。例えば、皮膚感覚が障害されると、外部からの刺激を取り入れることができないため、障害物に当たってもわからないなど周囲の環境に適応できなくなり、深部感覚が障害されると、手足の位置がわからないため、無意識的な姿勢の制御ができません。体中に力を入れて無理やり姿勢を保つようなバランスの取り方になってしまいます。
 これらの感覚情報を正しく感知できるからこそ、その情報を元に筋肉や関節を動かして姿勢を保持することができて、転倒などを回避する事が出来ます。バランス力を低下させないために、簡単な運動から始めて、自身の身体の感覚を研ぎ澄ませて、不安なく生活できるようにしたいですね。
by 羅茂棲
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