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ポリフェノール

 ポリフェノールとは、植物に含まれる天然成分のことです。植物にとって、紫外線、低栄養、塩、乾燥、これらすべてがストレスになります。こうしたストレスに対抗するために、植物は大切なエネルギーを使って、化学物質を作る必要がありました。植物が陸上に生息する上で、最初に必要なものが紫外線から身を守る化学物質でした。最初の陸上植物は、紫外線対策のために、ポリフェノールの合成能力を獲得しました。ポリフェノールは、紫外線を吸収して防御する役割と、紫外線により発生する活性酸素を消去する「抗酸化作用」の2つの役割を担っています。一部のポリフェノールは、進化の過程で赤や紫といった色を作るのにも使われるようになりました。
 ほとんどの植物には、ある程度含まれていて、その種類は8000種類以上もあると言われています。子孫を残すための種子や、紫外線による酸化ダメージから守る必要がある葉に、特に多く含まれます。植物にとって新しい細胞の生成や活性化を助ける成分ですが、人に対して抗酸化作用として働きます(但し、全てのポリフェノールが、人の体に有用というわけではありません)。抗酸化物質には、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド等いろいろありますが、ポリフェノールも抗酸化物質のひとつとして活性酸素と戦ってくれるのです。
 ポリフェノールと言えば、まず多くの人が赤ワインを思い浮かべるでしょう。しかし、お茶に含まれる「カテキン」やそばの「ルチン」、大豆の「イソフラボン」などもポリフェノールの一種で、これらを総称してポリフェノールと呼びます。チョコレートの「エピカテキン」、赤ワインの赤色「アントシアニン」、カレーのスパイスであるウコンの黄色い色素「クルクミン」、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸類」など、普段日常で食べているものに含まれています。
 ポリフェノールの1日の摂取目安量は1,500mgと言われています。また、ポリフェノールは水溶性なので、体内に蓄積することができません。体の中で効果を持続するのは3~4時間といわれているので、食事毎にバランスよく摂取するのが望ましいでしょう。
By ルン
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