コラム

COLUMN

ミラーニューロン

 脳には、他者の動作やパフォーマンスを視ると活性化する細胞をミラーニューロンとい言います。自分はその動きをやっていないにもかかわらず、他人の動きを視たときに活性化する神経細胞のことで、「行動を鏡のように写す」ところから名付けられたようです。例えば、誰かがあくびをしたら、つられて思わず自分もあくびをしてしまうことがあります。これもミラーニューロンに因るモノで、実際の動きにも反映された例と考えられます。
 かっこいいダンスを目にすれば脳もかっこいいダンスを、バスケの試合会場で芸術的なダンクシュートを目にすれば脳もダンクシュートを行っているイメージを作っています。実際に私も自分が行なっているボクシングで一流選手の動きを視てから練習に取り組むと、似たような動きや「この選手ならこの状況でこう打開するだろう」などなりきって行うことで新しい発見や進歩がありました。
 他者のパフォーマンスを脳にインストールするミラーニューロン。学ぶは「真似ぶ」からきたと言われていますが、ミラーニューロンの発見は、この表現を裏付ける科学的根拠だと考えられています。ですから「よく視て学ぶ」は脳機能の面からも理に適った方法です。キング・オブ・ポップと称されるマイケルジャクソンは、子供の頃からステージ脇で他のパフォーマーの動きをじっと視てパフォーマンスを学んだというエピソードがあり、「世界で最高の教育とは、その道を極めた人の働く姿を見ることだ」と語っています。YouTubeですぐに動画を見られるという時代は活用の仕方によってはすごくメリットがあることだと思います。現にプロボクサーの人数は減っていても競技レベルは向上しており、井上尚弥選手がバンタム級のベルトを返上した後、なんとバンタム級世界各4団体のベルトは1人ずつ日本人が保持している時代になりました。アスリートに限らず、なりたい人、姿を想像し、日頃の運動に取り入れるのも効果的な取り組みだと思います。
by 参鶏湯
にほんブログ村 健康ブログへ
クリックしていただくと順位が確認できます。
4階スタジオでマンツーマンでボクシング、ボクササイズを指導させていただいております。ご希望の方は、ご予約をお願いいたします。ご参加お待ちしております。

コラム一覧へ

人気の投稿

最近の投稿

アーカイブ

CONTACT

お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ

お問い合わせフォーム

06-6645-5885

上部へスクロール