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不調は、薬が原因!?

 40歳以上の生活習慣病と診断された方で複数の薬を飲んでいるという人も多いようです。また、歳を重ねると生活習慣病の薬だけでなく、加齢による代謝や臓器などの衰えを様々な薬で補うケースが増えています。その代表的な例が、骨の強度が低下する骨粗鬆症で、骨折を避けるため骨粗鬆症薬を服用する高齢者はたいへん多いです。
 しかし、骨粗鬆症薬のビスホスホネート系薬剤は、胃の不快感や便秘といった消化器症状の副作用が出る可能性があります。また、顎の骨等一部の骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になる骨壊死が生じることがあることが報告されています。骨粗鬆症薬は『お年寄りは骨が弱くなるから』と漫然と処方されることが多いです。
 60代前半の男性の例では、長引く胃の不調を訴えて、胃カメラで検査したら軽い胃炎が見つかり、胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬、胃腸の粘膜を保護する胃炎治療剤、胃腸の動きを活発にする胃腸機能改善薬を処方したが、症状は改善しませんでした。その後の問診で「整形外科でもらった骨粗鬆症薬も飲んでいます」と言いましたが、胃には関係ないと思って申告しなかったそうです。そして、骨粗鬆症薬の服用を控えてもらうと、1週間で胃の不調が治って普通に食事ができるようになりました。そこで3種の胃腸薬もすべて処方を中断しましたが、胃腸には全く影響がありませんでした。結果的に骨粗鬆症薬の副作用が胃の不調をもたらしていたものと考えられます。
 このようなことは、頻繁に起こっているので、薬を処方され、服用後に身体に異常が起こったり、違和感が出るようなら薬を見直す必要があります。そして、代謝や臓器の衰えは、生活習慣を変えることで改善しますので、できるだけ薬に頼らないようにしたいものですね。
by 珍香鈴
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