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体温と免疫の関係

 日本人の体温は、60年前と今では、平均は約1.0度近く下がっています。その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。家事ひとつをとっても、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行い、買い物をする時も思い荷物を持って自分で運ぶなど、日常的な運動量が今より多かったのです。それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実、買い物もネットで購入し重いモノを運ぶ必要が無くなってしまうようになって日常生活における運動量は低下しています。運動量の低下にともなって、筋肉の働きは低下します。筋肉は、人体最大の熱産生器官ですから、筋肉の働きが悪くなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。基礎代謝が落ちれば、エネルギーが消費され難くなって、体脂肪が増加してしまいます。特に内臓脂肪が増えると、20種類以上の悪玉ホルモン(アディポサイトカイン)が分泌されて、血栓を作りやすくなったり、がんや高血圧、糖尿病の元凶となることが解明されています。
 筋肉の働きの低下以外では、運動不足に加えて、エアコン生活によって汗をかき難い環境であることも低体温の原因と考えられています。脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、低体温になります。また、人間関係など、生きていく上で生じるストレスは50年前より複雑化しています。ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによってストレスを緩和するために、ストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということもあります。
 加齢による筋肉の減少率はで諸説ありますが、1日中動かないでいると、1日で0.5%もの筋肉の働きが低下すると言われています。宇宙飛行士も無重力空間でたった数日間過ごすだけで、地球に帰還したときには筋肉が衰えてしまい、歩くこともできなくなってしまうといいます。筋肉の働きを維持するためにも、適度な負荷をかけた運動をすることが大切です。筋肉の働きを落さなければ、ケガの予防だけでなく、体温の保持にも繋がってアレルギー疾患に罹患しなくなります。
by ボヤッキー
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