現在のの日本女性の平均寿命は87.14歳、男性は81.09歳と6年程度の開きがあります。世界の平均寿命を比べても男性と女性では、やはり女性のほうが長生きです。女性のほうが長生きの理由は色々とありますが、ネズミを使った実験では、活性酸素を除去する酵素の能力が、オスよりメスのほうが4倍も高いことが確認されています。この研究報告によると女性ホルモンがDNAに働きかけて、活性酸素を除去するように命令を出しているので老化防止につながっているとのことです。
ノーベル生理学・医学賞を受賞したカリフォルニア大学の教授は、寿命を決めている染色体のテロメアが女性より男性のほうが早く摩耗しているからと研究発表しています。このテロメアの摩耗が遅ければ、長生きするとのことですが、テロメアの摩耗するスピードは親からの遺伝要素が大きく、特に父親側からの遺伝がカギになっていると報告しています。一回ごとの細胞分裂の際にテロメアは短くなっていきますが、その割合が男性のほうが3割も早いとのことです。遺伝的にはテロメアの摩耗スピードが寿命のカギを握るようですが、同条件の生活習慣であればその説には納得せざるをえません。
しかし、いくら父親が長寿で遺伝的には問題なくても、生活習慣によってはそのメリットを生かすことができない人が多くなっています。また、その逆もあり、父親が若くして亡くなっていても長寿の方がおられることを考えるとテロメアだけで決まるわけではないようです。 日野原医師のように100歳を超えても医師の活動していた男性もおられることを考えると、同条件で生活した場合なら女性のほうが長生きするかもしれませんが、良くない生活習慣で過ごすようなら、女性も寿命を短くしてしまうことになります。いつまでも元気で過ごせるように、運動習慣、適度な食事、質の良い睡眠は、確保するようにしたいですね。
by ボヤッキー
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