健康情報に振り回されていませんか?私たちの周りには新聞、テレビ、雑誌、インターネット、SNSなど、様々なメディアからの情報が溢れ、それらを得ることができます。中には、「〇〇が治る」、「〇〇を食べれば…」と煽るフレーズにつられて、次々と流行る健康法を繰り返して体調を崩す方も少なくありません。
　よく食品や飲料が「身体に良い、悪い」と話題になることが多いですが、研究結果で「○○という成分は〇〇に役立つ」という結果が出たとしても、対象者の性別、年齢、体格、体調、生活習慣といったさまざまな条件により異なる結果になるものです。一般人の体験談も紹介されることも多く、自分と似たような境遇であれば、心理的に共感することもあると思いますが、個人の感想・体験談は科学的な根拠にはなりません。あくまで「この人には合ったかもしれないが、私に合うかどうかわからない」程度の情報として受け止めましょう。
　また、専門家のコメントを見聞きすると「専門家の意見だから間違いない」と決めつけがちです。これも具体的な研究に基づいていなければ、個人的な見解にすぎません。中には、「科学的根拠があるということだけが正しいのか」という方もおられるでしょう。もちろん、それがすべてではありません。しかし、まだこの世には、科学では解明されていないことの方がたくさんあり、情報を多方面から判断する時の一つの見方として、知っておくとよいのではないかと思います。
　情報を冷静に受け止めて参考にはしても「これさえ食べれば」と依存したり、食事のバランスを乱したり、運動などの生活習慣をおろそかにすることがないようにしましょう。また、試してみて具合が悪くなったり、違和感があるようなときはすぐに中止する等、自分の身体の声を聞くことが一番大切だと思います。
by chirune

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