老若男女問わず、エチケットとして重要視される汗のケアですが、夏場よりも冬場にかく汗には要注意です。一見、汗といえば夏の暑い時期をイメージしますが、冬の汗とはどのようなものなのでしょうか。
秋冬の汗が夏よりもニオイやすい
秋冬は汗をかく機会が少なくなるので、皮膚の常在菌が作り出す、においのもとが汗で洗い流されずに、皮膚や毛穴の中にとどまりやすくなります。汗腺は血管から血液をくみ取って汗を作っています。機能の高い汗腺は血液に含まれるミネラルやアンモニアを血管に再吸収させ、水に近いサラサラの汗を出します。一方、機能が衰えた汗腺はこの再吸収をうまくできず、血液中の成分が多い濃度の高い汗を出します。つまりミネラルやアンモニアなど、におい成分が多く含まれる汗です。汗腺は使わないと機能が低下するので、汗をかく機会が減る冬は、汗腺の機能が衰え、におい成分の多い汗をかきやすくなります。ミネラル成分が多い汗は、ベタベタして乾きにくく、さらに皮膚の表面がアルカリ性になるため常在菌が繁殖しやすくニオイの発生原因となります。
また緊張したときにワキにかく「冷や汗」もニオイやすいようです。
暑さや運動による体温調節の発汗を温熱性発汗、ストレスを感じたときの汗を精神性発汗と呼んでいます。温熱性発汗の汗は水分が多くサラサラしていることがほとんどですが、精神性発汗は、水分以外の成分が多く含まれニオイの原因になることがわかっています。コロナ禍の影響で、長いリモート生活からストレスが溜まり、精神性発汗を起こしやすくなっているかもしれません。汗は自律神経がコントロールしており、交感神経が高まると汗をかく仕組みになっています。ストレスは交感神経を高め、汗をかきやすい状況を作ります。
消臭剤や柔軟剤、制汗剤を使うのも対策のひとつですが、定期的な運動で冬でも汗をかく習慣をつけて、汗腺の機能を低下させないことが、根本の解決になるのではないでしょうか。
by chirune
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