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副流煙は、悪い!

 「副流煙は主流煙より身体に悪い。」と耳にしたことはありませんか?
 現在、飲食店でも全席禁煙がどんどん進んでいますが、副流煙と主流煙の違いはなんなんでしょうか。
・主流煙について
 主流煙とはフィルターを通して、喫煙者本人が吸い込む煙のことです。タバコを吸うと、先端の火の部分には酸素が引き寄せられ、燃焼温度が上昇するため赤く光ります。この時の先端の温度は900℃にも達するため、主流煙中の有害物質は多くが分解されます。さらにフィルターも通すため、主流煙の有害物質はさらに低下します。
・副流煙について
 副流煙とは、火のついたタバコの先端から立ち上る燃焼温度の低い煙です。そこには有害物質の多くが分解されずに含まれており、またフィルターも通していないため、非常に危険な煙と言えます。厚生労働省の研究でも、副流煙には、主流煙の100倍以上もの濃度で含まれる有害物質が、いくつも確認されているそうで、受動喫煙を決して甘く見てはいけないことがよく分かります。
 では、近年注目されている「アイコス」「グロー」などの「加熱式タバコ」は、紙タバコの様にタバコ葉を燃やさずに加熱し、その蒸気を吸引するタイプのモノは、新しく開発されたものであるので、長期間にわたる害に関するデータがないということです。しかし、アメリカの権威ある医学誌JAMAに発表された、スイスの大学の研究者らによる研究では、一酸化炭素、クロトンアルデヒドらの有害物質は確かに90%近く削減されていますが、ホルムアルデヒド、アクロレインなど別の有害物質は20%ほどしか削減されていないことがわかったそうです。
 現時点では、このようなデータがある以上、加熱式タバコの害がないと言い切ることはできません。ルール、マナー、健康に気遣い適切に付き合っていきましょう。
by コオロギ
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