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加齢で水分量低下?

人間の体を構成しているのは、その多くが水分で、赤ちゃんの肌が瑞々しいのは、水分量がとても多いからです。体内の水分量は、年齢を重ねるごとに減少していきます。例えば、お腹にいる胎児は約90%が水分で、新生児では約80%、乳児になると約70%と水分割合が変わってきて、成人になると約55〜60%になります。そして、高齢者では約50〜55%にまで水分量が失われると言われています。
 身体の水分の割合は、血液に約8%、組織と組織の間に約20%、細胞に70%以上貯蔵されています。また、脂肪と筋肉を比較してみると、脂肪の保水率が約20%であるのに対し、筋肉では75〜80%と、筋肉内での水分含有量が非常に多いのがわかります。しかし、水分含有率がとても高い筋肉ですが、人間の体は、加齢に伴い筋肉量が減少すると言われています。筋肉量が減少すると、当然のように細胞の含水量も減少していきます。そして、含水量が低下した細胞は、サイズが小さくなってしまうのです。加齢とともに身長が縮む多くの原因は、姿勢が悪いことによって関節が伸びにくくなったり、軟骨がすり減ったりすることと言われています。しかしそれだけではなく、椎間板や関節軟骨の細胞の含水量が減少し、細胞が小さくなることによる身長の縮みも出てきます。
 水分量を低下させないようにするには、筋肉の働きを落さないようにすることで、筋肉量の減少を抑えることが重要になってきます。筋肉の働きが良いと姿勢も悪くならないだけでなく、椎間板などの軟骨の含水量の減少も抑えられ、身長も極端に低くならないことになります。筋肉の働きの良し悪しを確認する目安に身長の差が参考になります。30年前と比較して、2㎝以上低くなっていれば問題です。2㎝以上低くなっている人は、運動を行うことで縮んだ身長が伸びたり、悩んでいた痛みの改善や反射機能も改善されますので、運動始める機会と思います。
by 参鶏湯
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