反射とは「生理作用のうち、特定の刺激に対する反応として意識されることなく起こるものを指す」と定義されています。反射はその機能から、体性反射と自律神経反射に大きく分けることができます。そして、運動機能に関わる体性反射は取り組み方によって年齢に関係なく高めることができます。一般的に反射が起こるためには、刺激が受容され、その刺激がなんらかの中枢で処理され、筋等に伝えられるという経路が考えられます。この経路は、中枢が大脳皮質でなく、それ以前にある脊髄や脳神経核などにあることで、大脳皮質を通るよりも短い経路で反応が起こされることになり、より速く的確に反応するための役に立っている言えます。
この反射機能は我々の身体を守るための重要な防御反応のひとつになっています。瞬間的な反応で身体を危険や、重篤なダメージから回避させてくれるのです。例えば、転倒したときに頭部を守るために手を突く、首を持ち上げるなどは正しく体性反射によるものです。お年寄りが転倒したときに重篤な状態(大けが)になるのは、この反射機能が低下していることが多いようです。また、児童にも転倒により大ケガの件数が増えていると報告されています。転倒した際に手が出ないで顔面から突っ込んでしまうようです。生来的に備わっているはずの反射ですが、運動する(動く)機会が減ることで機能も低下してしまいます。特に、体性反射は動くレベルに完全に呼応する反射と言えます。動くレベルが高くなれば、それだけ身体への危険は大きくなります。それを回避するため(守るため)に反射機能も高くなるという訳です。
危ないから、寒いからとジッとしているのではなく、無理のない動き(運動)をするようにしてください。反射機能は低下しないし、筋力も強化されるので、我々の身体を守ってくれます。更に、年齢に関係なく、反射機能は高めることができることも報告されています。そして、運動することで脳細胞も活性化するだけでなく、増殖することも確認されています。動物であるヒトの身体は、動くことを基準に構成されているので、動かないことでたくさんの弊害を作ってしまうことは忘れないでくださいね。
by ベクトル
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