コラム

COLUMN

反張膝

 反張膝は、立った時に膝が後ろに反ってしまうことで、膝が後ろに過伸展した状態です。球関節の肩関節や、臼状関節の股関節と違って、膝の関節はねじれや横方向にも少しだけ動きますが、基本的に1つの方向にしか動かず、見た目に”曲げ”と”伸ばし”が主体になっている関節です。この伸ばす動作を”伸展”と呼び、膝を正常よりも伸ばしすぎることを”過伸展”といいます。横から見ると膝が反っている様に見えるのが特徴で、運動中や、街中でも信号待ちなどされている時など見かけることがあります。
 全ての方に痛みがあるわけではありませんが、膝を過伸展させている時間が長ければ長いほど、前ももに負担がかかりやすくなり、関節や靭帯に負担をかけ、膝裏や膝のお皿のまわりに痛みが生じる人もいます。膝の過伸展は楽に立てている感覚もあり、多くの人が立っている時にしてしまう何気なくしてしまう姿勢です。膝は正常な状態だと太ももとひざ下は垂直に並んでいます。膝の過伸展が起きると、関節の隙間が圧迫され、半月板がはさみ込まれる現象が起きますが、半月板はもともとクッションの役割があります。そこに強い重さが加わると、こらえきれずに痛みの原因となってしまいます。
 膝過伸展のクセがある人は、日常立っている時はほとんど膝を伸ばし過ぎていることが多いようです。長時間立ちっぱなしだったり、長距離を歩いたりする時は気を付ける必要があります。また、柔軟性も求められるスポーツでの過度なストレッチが原因で反張膝になることもあります。膝の過伸展を長期間続けていると、将来的に膝関節の変形や腰痛、肩、首等の痛みにも繋がってきます。
 鏡で横から見た時に膝が湾曲していないか、反り腰、円背(猫背)になっていないかを確認して下さい。その状態になっている方は、立ち姿の時にご自身でちょっと意識することから始めましょう。バランスよく体を動かし、正しい姿勢、正しい歩行でと言うのは簡単ですが、実践するのは難しいので、歩くことから意識してみてください。
by 健幸運動志同士 みさぽん
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
クリックしていただくと順位が確認できます。

コラム一覧へ

人気の投稿

最近の投稿

アーカイブ

CONTACT

お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ

お問い合わせフォーム

06-6645-5885

上部へスクロール