日々溢れる様々な情報に、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまっていませんか？誰もが抱えがちな不安は、普段から呼吸を意識して気持ちを整えることで軽減することが可能です。
　以前ブログ（2020.02.14掲載）で呼吸に意識を向ける方法として片鼻呼吸をお伝えさせていただきました。今回もその方法の一つ、数息観（すそくかん）のお話です。
　数息観は、気持ちを安定させる方法として何千年も前から行われている観法で、文字通り呼吸の数を数えて集中力を高めていくものです。
発祥はインドで、仏教を通じて中国、そして日本にも伝えられたと言われています。過剰なストレスや不安で心がざわつくときは、雑念が気になってしまいますが、呼吸に集中し自己を観察することで、気持ちが安定し、注意力や判断力の向上、リラックス効果等が得られることがわかっています。
やり方は以下の通りです。
⓵　床、もしくは椅子に座り、背筋を伸ばして首や肩の余計な力を抜いたら、まずは自然な呼吸（鼻呼吸）で呼吸を整えます。
⓶　吸って吐いて「い～ち」、吸って吐いて「に～」とゆっくり数えます。
⓷　10まで数えたらまた1から数えます。
　途中で意識が呼吸から逸れた時は、意識を戻し1から数え直します。これを続けるだけの非常にシンプルなものです。大事なのは意識が逸れないようにすることではなく、逸れたときに集中を戻すことです。これを続けることで、日々の生活でストレスを感じたときも自然に呼吸に意識が向き、気持ちが落ちつくようになるのです。
　上記の方法以外にも、吸う息、吐く息のそれぞれで数を数えたり、最高値を10と決めず増やし続けても構いません。数は呼吸に集中するための道具なのでこれでなければというものではありません。
　不安や心配事で憂鬱なときこそ、良質な食事、充分な睡眠、適度な運動、そして呼吸法の実践を心掛け、免疫力を高めておきましょう。
by　ヨガインストラクターChieko

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