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基礎体温

 みなさんの平均体温は何度でしょうか。健康的な人の平熱は36.5~37.0度と言われています。高いのでは?と思った方もいらっしゃると思います。その通りです。50年前の日本人の平均は36.89度でしたが、現在の平均は36.08度程度で、約0.8度差があります。日本人の基礎体温はどんどん低下しているのです。病気から体を守るための「免疫機能」が備わっていますが、免疫機能と体温には深い関わりがあり、体温が低くなると免疫機能の作用が弱くなってしまいます。
 免疫機能においては、病原体などの異物(抗原)を食べて排除するマクロファージや、抗体を作るB細胞など、たくさんの免疫細胞がたくさん働いているのですが、「免疫細胞は温度が高いと活発化するという性質」があるのです。免疫細胞が正常に働ける温度は、37℃以上と言われています。そこから体温が1℃上がると約5倍~10倍も免疫力が上がり、逆に1℃下がると免疫力が約40%も下がるといわれています。現在、日本の約4割の方が花粉症と言われていて、その背景にはこの基礎体温の低下により、免疫細胞が正常に働いていないことが大きく考えられます。
 実際に、当施設を利用してくださっている方の中にも運動する前はアレルギーの症状が出ていても、運動後にはスッキリしているという方も多くいらっしゃいます。また、ガン細胞は、約35度で最も増殖する性質があると報告されています。そして、心臓や脾臓のような熱を生み出す能力が高い臓器は癌ができないと言われていますが、この理由としては温度が高いからだと言われています。
 最近は、便利になり過ぎて、昔に比べて日常生活において身体を動かすことが大幅に減っているため、意識して運動しないとすぐに筋肉の働きは低下してしまいます。現代生活では、運動をすることが、感染症予防、病気の予防、アレルギーの発症を抑えるなど、健康に生活を営む上で必要不可欠と言えます。
by コオロギ
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