初めに基礎代謝とは、「安静にしている時に起こる最小限の生命エネルギー」の事で、呼吸をしたり食べ物を消化吸収したりと生命活動で使うエネルギーのことです。そして、基礎代謝は、1日のエネルギー消費量の約60~70%を占めています。
「基礎代謝は夏に上がり、冬に下がる。」ので、夏は痩せやすく冬は太りやすいと考えている方も多いのではないでしょうか。ところが実際は、夏は冬に比べると約10%以上基礎代謝量が落ちるといわれています。その理由は、夏は外気温が高く、体を燃焼させなくても体温は上がり易いですが、冬は、夏と同じ代謝量では体は冷えてしまうので、エネルギー消費を多くして体温を上げようとします。
一見、夏は汗がたくさん出るため代謝量が高いように感じますが、夏にかいている汗は、体温を下げるために体表面を濡らして熱を外気に逃がすための汗で、ほとんどエネルギー消費はありません。ところが、ちょっと動くだけですぐに汗をかいてしまうことから、極力動かないようにしようという意識が働き、知らないうちに運動不足に陥っていきます。そうなると筋肉の働きが悪くなり基礎代謝はどんどん落ちてしまいます。
また、冷房により室内の温度と外気温の差があまりにも大きくなると、自律神経が乱れやすく、ホルモンバランスや基礎代謝にも影響します。代謝量が落ちているはずのところに「夏バテ防止」として、いつも以上食事、高カロリーの食事を摂ったり、冷たい物をたくさん摂るようになってしまうと、オーバーカロリーになったり、胃や臓器などへの負担も大きくしてしまいます。そして、お風呂も、湯船に浸からず、シャワーだけですましてしまうと、体温が上昇しづらく代謝量も上がりにくくなります。
夏は決して痩せやすい季節ではありません。基礎代謝量を落とさないためにも、適度に身体を動かし、偏った体の使い方をしない事と食事量を少し控えめにすることがとても有効であると思います。
by コオロギ
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